肝臓
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リポ蛋白Xの検出法とその臨床的応用
古賀 俊逸八戸 義明大河内 一雄平山 千里井林 博
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16 巻 (1975) 3 号 p. 153-159

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抄録

胆汁うっ滞の指標として有用な血清中のリポ蛋白X(LP-X)の検出法に関して臨床的応用を目的として検討を加えた.抗LP-X血清は胆汁うっ滞患者血清より分離した低比重リポ蛋白(LDL)分画でウサギを免疫して作製した.LP-Xの検出は寒天ゲル電気泳動法により行ない,泳動後LP-Xは特異抗血清による沈降反応,Dextran sulfate沈澱法,Sudan black染色法の3法により観察した.その結果,LP-Xの検出感度に影響する因子は使用する寒天および寒天ゲルの調製法にあり,上記3種の観察法ではその検出感度に差を認めなかった.とくにDextran sulf-ate法は簡便であり判定も容易であった.
臨床的には肝内性および肝外性の胆汁うっ滞を来す各種疾患でLP-Xが証明された.またLP-X陽性患者につき,血清ビリルビン,アルカリ性フォスファターゼ,コレステロール,GOTなどの肝機能検査成績を検討し,LP-Xの成因につき考察を加えた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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