肝臓
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肝細胞核の蛋白合成
ロイシンをとりこんだ核蛋白の分画とその特徴
小野 弘子小野 哲和田 攻
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キーワード: ラット肝
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1975 年 16 巻 6 号 p. 323-327

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抄録

ラット肝より分離精製した細胞核はin vitroで14C-leucineをその蛋白画分にとりこむ.遊離核においてとりこまれた14C-leucineの約70%は“residual fraction”にとりこまれているこの“residual fraction”を8M urea-50mM NaHCO3-Na2CO3(pH 9.5)で可溶化し,DEAE-celluloseのカラムにかけると三つの画分に大別され(Fr. I,II,III),“residual fraction”にとりこまれている14C-leucineの約80%はFr. IIから回収された.Fr. IIの蛋白のアミノ酸組成を調べたところ,aspartic acid, glutamic acidの含量が高く,一方lysine, arginineの含量はあまり高くなく,histoneとは明らかにアミノ酸組成を異にする.Fr. IIをアクリルアミド電気泳動にかけたところ,分子量約50,000と70,000(2種)の3種の蛋白にわかれ,14C-leucineは移動度が2番目の蛋白に最も多くとりこまれていた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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