1975 年 16 巻 6 号 p. 328-331
ラット肝より調製した核膜画分は14C-leucineをその蛋白画分にとりこむ.14CC-leucineのとりこみは2時間迄直線的に進み,その至適pHは6.0~6.5とやや酸性側にある.また50~400μgの間では,14C-leucineは反応溶液中に含まれる核膜画分の量に比例してとりこまれる.核膜画分にミトコンドリアが混在し,混在しているミトコンドリアによる14CC-leucineのとりこみを測定している可能性も考えられたが,その可能性は種々の点から否定された.