肝臓
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ラツトにおける胆汁酸の肝最大輸送値(Tm)の研究
II. アミノ酸抱合及びブコローム投与の影響
木谷 健一三浦 玲子鶴岡 節子森田 良子
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17 巻 (1976) 2 号 p. 81-84

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抄録

ラットにおける胆汁酸の肝最大輸送値(Tm)に影響を及ぼし得る因子として(1)アミノ酸抱合の意義(2)利胆剤ブコローム,(1-cyclohexyl-5-n-butyl-2-4-6-trioxoperhydropyrimidine)の投与効果を検討した.遊離胆汁酸としてコール酸ソーダ,抱合胆汁酸としてタウロコール酸ソーダを用いその各々を持続注入した場合に得られる胆汁酸Tmを比較すると両者は殆んど全く同一の値を得た.またコール酸ソーダ注入時に得られる胆汁中胆汁酸分画は次第にコール酸がその大部分を占めるようになるが,総胆汁酸の排泄率(Tm)には変化がなかった.即ち,肝内外のアミノ酸抱合は胆汁酸Tmを規定しない.これに反しブコローム投与は胆汁酸Tmを平均30パーセント増加させた.即ちブコロームには胆汁酸Tm上昇という他に報告のない特異な作用が認められる.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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