肝臓
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198Au-コロイド肝シンチグラムの計測値とICG試験との相関
特に脾像出現とICG値との関係
南部 勝司飯島 敏彦田村 公平飯島 克己浪久 利彦
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1977 年 18 巻 3 号 p. 186-195

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抄録

びまん性肝疾患162例について,198Auコロイドシンチグラムの計測値とICG試験成績との関係を検討した.R(右径),R-L(右径と左径の差)およびS(面積)は,主としてICG肝摂取因子の障害の程度に比例して減少し,特に,ICG血漿消失率(KICG)0.05以下の肝硬変症ではRとSの減少が有意であった.一方,L径(左径)は,血中への逆流率や胆汁への排泄率に比例して増大する傾向を示した.脾像出現例と非出現例の間には,肝シンチグラムの計測値にも,ICG値にも,ほとんど有意差がなかったが,脾像出現率は,KICG,15分血中停滞率(R15ICG),肝摂取率(aICG)および198Auコロイド脾集積度と相関を示した.また,肝硬変症でM径(脾長径)は,KICG, aICGの低下やR15ICGの増加に伴って増大した.以上の結果から,肝シンチグラムにおける脾像出現機序について考察した.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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