肝臓
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各種肝疾患における肝Alcohol dehydrogenase活性とIsozymeの研究
藤井 信長島 秀夫小坂 淳夫
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18 巻 (1977) 4 号 p. 231-238

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抄録

肝生検組織について肝ADH活性をpH 8.6とpH 10.0で測定,それぞれの活性と共にWartburgに従ってtypical及びatypical ADHにこついて検討し,同時にcellogel膜電気泳動により肝ADH isozymeを検討した.肝ADH活性は亜小葉壊死を伴う慢性肝炎,肝硬変では有意な低下,又,肝細胞癌では更に著明な低下を認めた.脂肪肝,アルコール性肝障害ではpH10.0で活性低下を認めた.Atypical ADHは対懇例には全く認められなかったが,肝疾患,特にalcohol多飲者には高率に認められた.次はこ,ADH isozymeについてみると,亜小葉壊死を伴う慢性肝炎,肝硬変ではband IIの減少する型とband IIIの減少する型を認めたが,アルロール性肝障害はband IIの減少する型で,いずれもatypical ADHを示し陰極側への易動度が増加した.又,肝細胞癌では胎幼児期のisozyme patternを承しADHも偏筒を示す酵素であることが示唆された.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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