肝臓
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ガラクトース経口負荷試験の意義に関する臨床的研究
林 泰三長井 新一郎三杉 義潔田場 繁城
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19 巻 (1978) 1 号 p. 58-66

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抄録

健常者,肝疾患,糖尿病につき40g galactose経口負荷試験を施行し,我々の判定基準に従い正常群,異常群,高度異常群に分類し,血中lactate, pyruvateの動態を検索した.正常群では,いずれも負荷後60分にpeakをもつlactateの一過性の上昇が著明であった.Pyruvateは健常者,糖尿病で同様の一過性の上昇を示した.異常群では,lactate, pyruvateの負荷後の上昇が軽度となり,peakも遅延した.その傾向は高度異常群で更に著明となった.galactose負荷後,ΔlactateとΔpyruvateの変動の間には,健常者,糖尿病で著明な相関がみられたが,肝疾患では認められなかった.また異常群ではΔlactateとΔNEFAの間に,正常群ではみられない有意の相関関係が観察された.即ちgalactose経口負荷試験はlactate, pyruvateの変動と密接な関係をもち,肝のcytoplasmaのredox potentialを知る指標として意義があり,我々の判定基準は臨床的に応用し得るものと考察された.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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