肝臓
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女性ホルモン剤によると思われる肝nodular hyperplasiaの一症例
藤井 さちよ辻岡 悦二武輪 光男湯川 進野本 拓長崎 靖彦大沢 祐三田中 智之
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1978 年 19 巻 6 号 p. 571-577

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抄録

約2年半の間,女性ホルモン剤投与を受け,著明な肝のnodular hyperplasiaを来たした症例を経験した.患者は25歳の女性で,肝は右季肋下3横指触知し,肝シンチグラム及び腹腔動脈造影にて異常所見が得られたが,肝機能検査は全く正常であり,α-Fetoproteinも陰性であった.試験開腹にて腫瘤は右葉下面に発生し左葉下面に達しているのが確認された.組織学的には,liver-cell hyperplasiaであり,悪性所見はなく,電顕像では,粗面小胞体の増加と,グリコーゲンの豊富なことが特徴的であった.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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