肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
エジプト,スエズ地区の駐在日本人に発生した急性肝炎について
小幡 裕久満 董樹林 直諒田宮 誠本池 洋二藤原 純江長田 芳子丸山 ユキ子高平 浩
著者情報
ジャーナル フリー

19 巻 (1978) 7 号 p. 640-646

詳細
PDFをダウンロード (1637K) 発行機関連絡先
抄録

エジプト・スエズ地区において,1976年8月から1977年2月までに,駐在日本人201名のうち7例,散発性に肝炎が発生した.臨床的には典型的な急性ウイルス性肝炎の病像経過を示し,肝炎ウイルスの血清学的検索から,A型急性肝炎と推定された.感染経路としては,生活環境,職種などから汚染食物を介したものとみなされた.発病者は20歳から32歳の男性で平均25歳であり,母集団に対する年齢層別頻度は20歳代6.1%, 30歳代1.6%, 40歳代以上0%であった.なお発病までの現地滞在期間は63日ないし354日,平均約8ヵ月間である.
熱帯・亜熱帯地域の駐在日本人におけるA型肝炎の予防に関しては,年齢,職種,衛生環境,滞在期間などを考慮し,適切な対策をたてる必要があるものと思われる.

著者関連情報
© 社団法人 日本肝臓学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top