肝臓
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広汎な骨転移とくに頭蓋骨転移をともなった肝細胞癌の1症例
菅 大三菅 真美村田 欣也三嶋 登志男大西 博三児玉 隆浩西村 秀男西岡 幹夫竹本 忠良
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1980 年 21 巻 10 号 p. 1385-1389

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抄録
頭蓋骨転移を含む広汎な骨転移をきたしたEdmondson II型肝細胞癌の1例を経験した.腹部症状のほか,著明な頭痛および背部痛,下肢痛をもって発症し,単純X線検査によって全身の骨に腫瘍陰影欠損をみとめ,特に頭蓋骨に多数の円形陰影欠損がみられた.本例は頭蓋骨に転移のみられた稀な肝細胞癌の症例であり,初期の臨床症状にも興味が持たれたので報告した.
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© 社団法人 日本肝臓学会
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