肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
肝疾患におけるantibody-dependent cell-mediated cytotoxicity (ADCC)に関する研究
第1報 基礎的検討
中野 護
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21 巻 (1980) 11 号 p. 1444-1451

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抄録

51Cr標識ニワトリ赤血球(CRBC)を標的細胞として,健常者末梢血リンパ球によるADCCの反応系に基礎的検討を加えた.
(1) 健常者13例のADCC活性は66,1±9.5% (M±SD)であり,単球除去により11.7±0.6%に低下した.(2) CRBCとリンパ球の比は1:25,抗CRBC家兎血清は1,000倍希釈で最大のADCC活性を示した.(3) 培養時間によるADCC活性は,3時間より急速に上昇し,6時間でほぼピークに達したが,36時間までプラトーであり,ADCCは3~6時間で完了するものと推定できた.(4) リンパ球の各SubpopulationのADCC活性は,T cell分画では著明に低値を示し,ADCCを遂行するリンパ球はnon T cell分画に認められた.(5) ADCCは熱変性IgG 10mg/ml~1mg/mlの前処理でほぼ完全に阻止されたが,0.01mg/mlでも軽度の抑制が認められた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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