21 巻 (1980) 11 号 p. 1483-1490
ラットに体重100g当り0.3mgのコルヒチンを投与することによって,ヒトにみられる体質性ICG排泄異常症と同様の,BSPとICGの血中からの消失曲線の解離モデルを作ることが出来た.
この条件下では,血中に投与された体重100g当り10mgのBSPは,対照群と同じく,すみやかに血中から消失し胆汁中に排泄されるのに対して,ICG(体重100g当り0.6mg)の血中からの消失が著明に遅延した(対照群の血中半減時間,T1/2は3.7分であるのに対して,コルヒチン処置群では6.0分,また対照群の血中からの消失率,Kが18.7であるのに対して,コルヒチン処置群では11.6).
このような実験結果と,肝細胞における微小管の関係について考察を加えた.