肝臓
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有茎性発育を示した肝細胞癌の1例
二宮 冬彦河原 敏彦山口 弦二朗丸山 直人本告 仁長田 英輔谷川 久一荒川 正博
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21 巻 (1980) 11 号 p. 1581-1586

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抄録

症例は58歳の男性で慢性肝炎の経過観察中に昭和53年10月頃より血性腹水および右季肋下に肝との連絡不明瞭なウズラ卵大の腫瘤を認めるようになり,翌年1月に吐血,下血をきたしたため入院した.内科的治療の経過中にalpha-fetoproteinの軽度上昇があり,注腸透視では上行結腸および横行結腸肝弯曲部に腸管外圧排所見がみられ,選択的腹腔動脈造影にて肝右葉の下方に肝縁よりやや離れて右肝動脈および左胃大網動脈から支配された腫瘍血管像が認められたことより肝右葉から発生した有茎性肝細胞癌を疑い制癌剤の動脈内注入を施行した.入院100日後に食道静脈瘤破裂による吐血,下血にて死亡した.剖検にて肝右葉下面より有茎性に発育した12×15×8cmの腫瘍が腹腔内に突出しており,この腫瘍は組織学的検討により肝細胞癌と診断した.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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