23 巻 (1982) 6 号 p. 598-602
B型急性肝炎27例について検査16項目20データの重回帰分析により発病週,予後の推定が可能か否かを検討した.
重回帰分析は20データを独立変数,結果変数を発病してからの日数(週)とし,偏回帰係数を算出し,疾病の経過を数式化した.また以上から求めた重回帰式に急性肝炎20例の検査結果を代入し精度を検討した結果,誤差範囲±1.2週で病週推定に用いうること,B型急性肝炎以外の症例では本回帰式より外れることが多い点より検査の臨床的評価に役立つと考えられる成績を得た.
16項目の検査は論理的な根拠にもとづき選択を行ったものではなく,今後検査項目数を減らし同様の試みを行えば選択に必要なデータを得ることができると考えられる.