肝臓
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原発性肝癌の病理形態学的研究
肝内発育様式について
白井 文夫
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1982 年 23 巻 9 号 p. 1034-1042

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抄録

最近1年6ヵ月間に60例の肝細胞癌を剖検する機会を得た.その癌部と非癌部との境界を病理学的に観察し,肝内発育様式と遠隔転移率との相関を検討した.肝細胞癌の肝内発育様式は,(1)類洞内発育型(類洞型),(2)置換性発育型(置換型),(3)被包発育型(被包型)の3型に分類できる.この分類のもとに遠隔転移率を比較すると,類洞型85.7%,置換型50%,被包型28.6%で,組織学的発育様式により遠隔転移率に差が認められる.しかし,組織学的差異と予後の関係については明確な関連性は見い出し得なかった.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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