過去16年間に肝生検を2回以上施行し,かつ5年以上経過観察できた非輸血・非B型慢性肝炎51例について,血清トランスアミナーゼの変動を4つのタイプに分類した.type Iはs-GPT値が常に100単位以下の症例.type IIはs-GPT値が100単位~200単位の間を変動することが多い症例.type IIIはs-GPT値が年3ヵ月以上200単位以上上昇する症例.type IVは,s-GPT値が200単位以上の上昇はあるが,年3ヵ月以内の症例とした.組織学的な進行率は,type Iでは10例中5例(50%),type IIでは,18例中17例(94.4%), type IIIでは12例中9例(75.0%), type IVでは11例中7例(63.6%)に悪化が認められた.次に,血清γ-GTP値について,高値群と正常群とに分けての進行率を検討したところ,γ-GTP値高値群32例では31例(96.8%)に進行が認められたが,γ-GTP値正常値群19例では7例(36.8%)に進行が認められたのみで,統計学的に有意差が認められた(P<0.025).