肝臓
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原発性胆汁性肝硬変の胆管病変に関する病理組織学的研究
肉芽腫の存在意義に関する光顕的検討
竹澤 二郎山田 昇司
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25 巻 (1984) 9 号 p. 1131-1136

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抄録

原発性胆汁性肝硬変(PBC)における肉芽腫の存在意義を明らかにする目的で,肉芽腫の特徴および肉芽腫と胆管病変との関連について病理組織学的に検討した.肉芽腫はpoorly-definedのものが多く,巨細胞を有し,膠原線維の増加をみる器質化された肉芽腫はまれであった.肉芽腫の存在部位はいずれも門脈域であったが,一部の肉芽腫は障害された小葉間胆管に接していたり,あるいはそれらを囲むように存在していた.肉芽腫を認めたPBC例は認めなかった例に比し,組織学的病期分類では早期のものが多く,また無症候性PBC例が多かった.さらに,門脈域1個あたりの小葉間胆管の数は,肉芽腫を認めた例で認めなかった例より多く,小葉間胆管が観察されない門脈域の比率は,肉芽腫を認めた例で認めなかった例より低く,いずれも有意の差がみられた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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