肝臓
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巨大左胃静脈-腎静脈短絡を有した急性肝炎の1例
吉川 正治宇野沢 隆夫高良 健司鈴木 泰俊佐藤 重明梶川 工木村 邦夫大藤 正雄奥田 邦雄
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1985 年 26 巻 8 号 p. 1090-1094

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抄録

急性肝炎の経過中,腹部超音波検査にて胃冠状静脈の拡張を認め,経皮経肝門脈造影により巨大な左胃静脈-腎静脈短絡路を証明したので報告した.静脈カテーテル法及びパルスドップラー法により血行動態解析を行ったところ,短絡路内に所謂「to-and-fro」の血流を認めた.又本例は過去及び急性肝炎経過中において肝性脳症を呈さず,これは短絡路内の「to-andfro」の血流により,上腸間膜静脈血が門脈系外に大量に流出しない為と考えられた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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