肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
胆管閉塞時の血清γ-glutamyl transpeptidaseの上昇機序についての組織化学的研究
松本 俊治細川 義則阿部 寛松森 英明松崎 勝寛箱崎 幸也植草 利公石岡 知憲桑原 紀之福田 芳郎出口 英一新井 健男宮野 武駿河 敬次郎石川 浩
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 27 巻 4 号 p. 442-451

詳細
抄録

先天性胆道疾患(先天性胆道閉鎖症14例,先天性総胆管拡張症5例,Alagille症候群1例)の肝内γ-glutamyl transpeptidase(γ-GTP)を組織化学的に検討し,血清γ-GTP値と比較した結果,胆管閉塞時の血清γ-GTP上昇には,肝小葉内γ-GTP活性増加と著明な胆管増殖が関係する事がわかった.肝内γ-GTPの電顕的検討を,先天性胆道閉鎖症3例,肝外胆管閉塞ラットで行い,胆管閉塞時の肝内γ-GTPの超微形態的局在状態を初めて明らかにした.胆管閉塞時,肝小葉内では,γ-GTPの増加した毛細胆管,肝細胞において,γ-GTPの毛細胆管腔,Disse腔への流出が起り,グリソン鞘では,γ-GTPの増加した増殖胆管で,γ-GTPの内腔への流出,増殖胆管周囲小血管への流出が起る事を示唆する所見も得られた.

著者関連情報
© 社団法人 日本肝臓学会
前の記事 次の記事
feedback
Top