肝臓
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ヒト肝細胞に特異的なマウスモノクローナル抗体H2およびB2
森實 敏夫土本 寛二飯野 朗子松村 茂斎藤 英胤佐藤 逸朗熊谷 直樹稲垣 恭孝土屋 雅春Thomas BrodinHans Olov Sjogren
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1986 年 27 巻 6 号 p. 726-735

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抄録

ヒト肝ホモジネート超遠沈上清分画でBALB/cマウスを感作し,マウスmyeloma cell line P3-NS1と脾細胞及びリンパ節細胞をKohler and Milsteinの方法により融合させ,ヒト肝細胞と反応する二つの異なるモノクローナル抗体B2およびH2を産生するハイブリドーマを樹立した.両者共にヒト肝細胞とのみ反応し,対照とした24種の他臓器および家兎,ラット肝とは反応性を有しないことが酵素抗体法で証明された.後者では細胞膜も染色されたが,両者とも対応抗原は種特異性が認められることおよび細胞質に分布することよりMeyer zum BuschenfeldeらのLSPとは異なるヒト肝特異抗原と考えられ,また既知の様々な肝特異抗原ともその性質を異にするものと考えられた.H2およびB2モノクローナル抗体の規定する抗原をそれぞれhuman liver-specific antigen 1および2(略してHLSA1およびHLSA2)と呼ぶことを提唱する.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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