肝臓
Online ISSN : 1881-3593
Print ISSN : 0451-4203
肥満に伴う脂肪肝における肝酸素需給動態の検討
アルコール性脂肪肝との比較
笠原 彰紀林 紀夫佐々木 裕片山 和宏八嶌 俊河野 通一鈴木 都男石橋 一伸房本 英之佐藤 信紘鎌田 武信
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29 巻 (1988) 11 号 p. 1462-1466

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抄録

組織学的に脂肪浸潤の程度が同程度であるアルコール性脂肪肝6例,肥満に伴う非アルコール性脂肪肝7例の肝酸素需給動態を検討し,両者の差異を明らかにした.
アルコール性脂肪肝では非アルコール性脂肪肝に比し,肝局所血流量の指標は有意に低下しており,肝局所酸素消費も低下する傾向が認められたが,肝局所Hb酸素飽和度はアルコール性脂肪肝で非アルコール性脂肪肝に比し有意に高値であった.すなわち,アルコール性脂肪肝では肝局所血流量の低下にもかかわらず,肝酸素消費の維持のためのO2 extractionの増大が認められなかった.
以上,アルコール性脂肪肝では非アルコール性脂肪肝に比し,肝酸素需給動態上,より著明な障害が存在することが明らかとなった。

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© 社団法人 日本肝臓学会
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