3種のヒト肝癌細胞株,およびChang liver cellを用いて,それらのinterleukin-1(IL-1)の産生能を検討した.IL-1活性の測定は胸腺細胞のco-stimulating assay (lymphocyteactivating factor: LAF活性)で施行した.その結果,3種のヒト肝癌細胞株培養上清中には有意に高いLAF活性が認められ,またこの活性は抗IL-1α抗体により中和された.さらにメッセンジャーRNA(mRNA)レベルでの検討ではIL-1αmRNAの発現の増加が認められた.
以上の成績より,ヒト肝癌細胞株よりのIL-1αの産生が示唆された.今後臨床的な検討,あるいはIL-1産生の意義についての解明が重要な課題と考えられた.