肝臓
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急性非A非B型肝炎のインターフェロン治療:C型肝炎ウイルス抗体から見た効果
小俣 政男多田 稔細田 和彦高野 進今関 文夫横須賀 収大藤 正雄
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31 巻 (1990) 5 号 p. 500-503

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抄録

A型,B型に比し,非A非B型急性肝炎は高頻度に慢性化すると言われている.今回,11例の急性非A非B型肝炎に対しβ型インターフェロンを投与,14例の無治療例と対比検討した.治療例ではインターフェロン治療中急速なトランスアミナーゼの改善が認められ,かつ1年間の経過観察中7例で肝機能の正常化が見られた.一方,無治療群14例中1年間の経過観察中肝機能の正常化を見たものはなかった.
抗HCV抗体を全例で検索し,治療群陽性6例中3例がインターフェロン投与後陰性化したが,無治療群陽性9例中で陰性化した例はなかった.
インターフェロン療法はC型肝炎ウイルスの自然経過を変え,慢性化を予防する可能性が示唆された.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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