肝臓
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画像診断上特異な所見を呈した肝動静脈奇形の一例
白浜 正文宮永 修石橋 大海
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キーワード: 肝動静脈奇形, 血管造影
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31 巻 (1990) 9 号 p. 1110-1115

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抄録

肝臓の動静脈奇形は稀な疾患であり,画像診断に関する報告は少ない.画像診断上特異な所見を呈し,他の肝腫瘍との鑑別上示唆に富む所見を呈した症例を報告する.症例は64歳の女性.近医にて腹部超音波検査で肝腫瘍を指摘され入院.肝機能検査上異常なく,各種腫瘍マーカーも陰性であった.腹部超音波で肝右葉後区域に辺縁が不整で,内部に低エコー領域及び管腔様構造を有する高エコー腫瘍様病変な認めた.CT上,造影効果がみられない低吸収域として描出された.血管造影及びAngio CTでは,肝動脈の後下区域枝に拡張,屈曲,蛇行を認め,血管陰影に乏しい中心部の周囲には拡張した動脈と著明な濃染像が認められた.また動脈相で肝右葉全体に動静脈奇形を示す不規則な班状陰影,および早期に流出静脈が描出され動静脈奇形と診断した.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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