肝臓
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非A非B型肝炎が多発する一山村におけるC100-3抗体,CP-9抗体,CP-10抗体およびGOR抗体の血清疫学的調査
時田 元清水 勝小島 峯雄高橋 善彌太宇土 一道田中 建志津田 文男岡本 宏明
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32 巻 (1991) 12 号 p. 1093-1100

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抄録

非A非B型肝炎が多発する一山村の30歳以上の住民検診受診者1,062名の血清トランスアミナーゼおよびHCV関連抗体としてC100-3抗体,CP-9抗体,CP-10抗体,GOR抗体を測定した.S-GPT値が36IU/l以上の例を13.6%に認めた.C100-3抗体陽性率は15.3%,CP-9抗体陽性率は36.0%,CP-10抗体陽性率は33.3%,GOR抗体陽性率は22.3%であった.C100-3抗体,CP-9抗体,CP-10抗体のいずれか少なくとも1つが陽性であった例は1,062名中482名(45.4%)であり,対象の半数近くがC型肝炎ウイルス(HCV)に感染したと推定された.またCP-9抗体かつCP-10抗体陽性例263例より無作為に抽出した7例の血清からは全例にHCV-RNAが検出された.さらに当村を3地区に分けて検討したところHCV関連抗体陽性率に明らかな地域差を認めた.非A非B型肝炎多発地区の住民検診でHCV関連抗体を測定することは,地域の疫学的特徴および潜在的な患者を発見するうえで有用であると考えられた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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