肝臓
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α-fetoprotein産生肝嚢胞腺癌の1例
稲葉 知己糸島 達也小川 裕道芦田 耕三島田 百利三古賀 浩徳吉田 圭吾渡辺 淳一臼井 裕子三村 哲重筒井 信正
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32 巻 (1991) 2 号 p. 191-196

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抄録

根治手術した肝嚢胞腺癌で,その組織内にCEA, CA19-9のみならず,AFPを証明した一例を経験した.AFPの産生は稀なので報告する.
症例は上腹部腫瘤を主訴に入院した53歳女性.心窩部に手拳大の腫瘤を触知し,一般検査はChEが低値である以外著変なかったが,血清CA19-9が101U/mlと高値であった.腹部超音波検査で肝左葉に15×10cm大の一部に乳頭状部分のある多胞性嚢胞を認めた.腹腔動脈造影でS4に腫瘍濃染像を認め,超音波下嚢胞穿刺液のAFP, CEA, CA19-9は高値で,肝嚢胞腺癌と診断し,手術を施行した.病理組織で確認し,免疫学的組織染色にてCEA, AFP, CA19-9が陽性であった.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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