肝臓
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切除肝細胞癌DNA ploidy patternと再発
神山 俊哉内野 純一宇根 良衛石津 寛之中島 保明佐藤 直樹松岡 伸一三沢 一仁嶋村 剛川向 裕司
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33 巻 (1992) 11 号 p. 849-854

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抄録

肝細胞癌肝切除例203例のうち81例についてFlow Cytometryにより腫瘍核DNA ploidy patternを検索した.diploidとaneuploidに分け,再発時期,再発様式,再発後治療,生存率などとの関係を検討した.再発率はdiploid 60.5%, aneuploid 65.1%であった.両群とも残肝再発が最も多く,再発までの期間はdiploidが平均24.2ヵ月,aneuploidが14.4ヵ月でありdiploidは晩期に孤立性に再発する傾向がみられた.2年以内に再発したものはaneuploidが多かった.再発例の初回手術からの予後,再発後生存率ともdiploidが良好であった.再発後の治療法では再切除可能であったものがTAE,動注よりも良好な予後を示し,TAE,動注例ではdiploidの中に長期に再発腫瘍の進展が抑制されたものがみられた.再発例においてもDNAploidy patternは悪性度を規定する有力な一因子であり,その解析は臨床上有意義と考えられた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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