肝臓
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原発性肝癌に対する根治切除術後の自己脾臓LAK細胞を用いた養子免疫療法
脇坂 好孝内野 純一細川 真澄男宇根 良衛中島 保明河田 聡小林 博
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33 巻 (1992) 4 号 p. 304-311

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抄録

我々は1989年1月末より1年7カ月間に原発性肝癌のため手術を受け肉眼的に根治切除可能であった患者に対して,再発予防における養子免疫療法の有用性を検討するために,Pro-spective randomized studyを行った.免疫化学療法群と化学療法単独群の2群に分け封筒法により各群15名ずつ合計30名を選択した.免疫療法には,摘出自己脾臓より誘導したLAK細胞とrIL-2を用い,化学療法にはアドリアマイシン(ADR)を用い肝動脈リザーバーより注入した.最終的に各群12名が評価可能で,年齢・性等の背景因子には一部を除いて有意差は存在しなかった.移入細胞総数は3.2~18.0×109個であった.観察期間は11カ月~2年5カ月間であるが,再発は,免疫化学療法群5例,化学療法単独群7例で有意差はないが前者の方が良好な傾向である.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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