肝臓
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肝疾患患者における血中Aldosteroneの変動とDopamine調節
村上 重人大西 明弘小坂 和宏原田 誠和田 光司小田 切理純土屋 匠大野 俊幸小沢 靖田中 照二
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33 巻 (1992) 6 号 p. 457-465

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抄録

肝障害の進展に伴い血中catecholamine (CA): norepinephrine (NE), dopamine (D)の上昇,renin-angiotensin-aldosterone (AD)系亢進が生ずる.DがAD分泌に対し負の調節を行うと報告されている事から,我々はDの役割を調査するため,肝疾患患者38例,対照(C)9例においてD, CA, AD,腎機能(CrCL)を比較検討し,次に肝硬変(LC)7例,C 6例にmetoclopramide (MP) 20mgを投与しADを経時的に測定,さらにD3μg/kg/min点滴下で同様の操作を行った.同時にNa利尿,prolactin (PRL)分泌に対するDの役割をCと比較した.CAは肝障害に伴い上昇しADとDは負の相関,D/NE比とCrCLは有意な正の相関を示した.MP投与後のAD反応はLCで大きく,逆にPRLはCが大きかった.また,D投与下ではPRLの反応はC, LC共に抑制されたが,ADの反応はC群で抑制傾向を示したもののLC群では抑制されなかった.以上よりLCではD/NE比は腎機能のよい指標となり得AD分泌はPRLと異なりDのより強い緊張抑制下にある事が示された.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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