肝臓
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肝原発epithelioid hemangioendotheliomaの2例
症例報告と本邦報告例の集計
杉本 元信高橋 裕松島 和与那嶺 美樹遠藤 香澄佐藤 隆山室 渡住野 泰清前田 利道蕪木 滋彦野中 博子
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1994 年 35 巻 2 号 p. 170-176

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抄録

肝原発epithelioid hemangioendothelioma (EHE)を2例経験した.症例1は43歳女性,肝血管腫の疑いで5年間経過観察中上腹部痛を主訴に入院.腫瘍は超音波上両葉に多発する不整形のlow echoic mass, CTではlow density areaを示し,造影後周囲から濃染された.胆石胆嚢炎の手術に際し肝生検を行いEHEと診断した.その後無治療で経過観察中であるが,通算7年8カ月間自他覚的に著変を認めない.症例2は73歳女性,右季肋部痛あり,肝腫瘤精査目的で入院.超音波上low echoic, CT上low densityの腫瘤が散発し転移性肝癌が疑われたが,開腹肝生検を行いEHEと診断した.化学療法を行い経過観察中であるが,通算1年10カ月間自他覚的に著変を認めない.肝原発EHEの本邦報告例23例を集計したところ,症例1は観察期間が最長で,症例2は最高齢であった.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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