肝臓
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抗LKM 1抗体陽性C型慢性肝炎患者の臨床像とインターフェロン治療
河野 一実松岡 裕士正木 勉有馬 啓治渡辺 精四郎西岡 幹夫
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37 巻 (1996) 2 号 p. 61-69

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抄録

各種肝疾患369例,肝外疾患95例,健常成人45例の計509症例について抗LKM 1抗体を検索し,その陽性率と陽性症例の臨床的特徴を検討し.
抗LKM 1抗体は慢性C型肝炎患者の2.1%に認められた.さらに本抗体陽性C型慢性肝炎6症例について本抗体陰性慢性C型肝炎50例と比較したところ血清γ-グロブリン値および血清IgG値が有意に高値であった.これら6症例のうち3症例はインタースェロンが著効し,他の1例は輸血後急速に肝硬変に進展した症例であり,肝細胞障害はHCV感染によること,また抗LKM 1抗体はHCV感染の随伴所見と考えられた.さらに他の1症例は自己免疫性肝炎と診断された症例でこの症例は先の4症例とは異なったグループに属すると思えた.従って抗LKM 1陽性慢性C型肝炎は2群に分類して検討することが望まれる.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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