肝臓
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自然経過にて縮小した肝限局性結節性過形成の1例
須籐 みか坂本 仁手塚 貴志山村 冬彦三上 哲弥大場 信之石井 誠三田村 圭二
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38 巻 (1997) 7 号 p. 447-451

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抄録

患者は, 58歳, 女性. 検診の腹部超音波検査で肝のS2およびS6領域に腫瘤性病変が認められた. さらにCD-US, CT, MRI, scintigraphy, angiography, 肝生検等の検査を施行した. S2領域の腫瘤は不変であったが, CD-USとangiographyにてS6領域の腫瘤内に車軸様血管を認め, 肝生検組織検査にて悪性所見を認めないことよりFocal nodular hyperplasia (FNH) と診断された. 腫瘤は, 約3年で16mmから30mmに増大し, 約2年後に17mmまで縮小した. 肝動脈の形成異常に起因する動脈床の増大による肝細胞の過形成変化として形成されたFNHは, 自然経過, あるいは生検による腫瘤内血流の変化により, 動脈血栓を生じて縮小したと推定された.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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