肝臓
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肝原発osteoclastoma-like giant cell tumorの一剖検例
小田 幸作竹下 篤黒川 晃夫伊泊 裕子安田 恵美辻 厚子成山 硬松宮 禎介福西 惠一江頭 由太郎芝山 雄老
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キーワード: 肝細胞癌
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1998 年 39 巻 3 号 p. 193-198

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抄録

肝原発osteoclastoma-like giant cell tumar (以下OGCT) の剖検例について報告する. 症例は60歳女性. 肝右葉および左葉に直径6cm以下の結節が多数認められた. これらの結節は肝生検において高分化型肝細胞癌と診断された. 剖検時, 肝臓 (1, 860g) は乙型肝硬変の像を呈し, 右葉には多数の鶏卵大以下の胆汁色の結節が認められ, 左葉は肉腫様の白色硬の結節に置換されていた. 右葉の結節は高分化型肝細胞癌, 左葉の結節はOGCTであった. 両者間には結合織性隔壁が存在し, 組織学的にも移行像は認められなかった. また, 本症例のOGCTが肝細胞癌由来であることを示唆する所見は組織学的にも, 免疫組織化学的にも認められなかった.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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