肝臓
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短期間のインターフェロン投与により著効が得られたC型慢性肝炎の2例
小栗 光荻野 英朗里村 吉威鵜浦 雅志
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40 巻 (1999) 10 号 p. 551-555

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抄録

4週程度の短期間のインターフェロン投与で著効が得られたC型慢性肝炎の2例を報告する. 症例1は49歳, 男性. stagingはF1, genotypeは2a, ウイルス量は6.5kcopies/ml. IFNα-2b 10MU, 2週間連日後週3回22週の予定で投与開始するも, 精神症状のため投与開始4週目, 総投与量185 MUの時点でIFN投与を中止した. 症例2は57歳, 男性. stagingはF3, serotypeは分類不能, ウイルス量は3.3kcopies/ml. IFN-β 6MU, 8週間連日投与の予定で開始するも, 蛋白尿のため投与回数15回の時点で中止し, IFNα-2b 6 MU連日投与に変更. IFN-α投与後精神症状出現し, IFN-αの投与回数10回でIFN投与中止した. 2症例とも投与中止後20カ月以上HCV-RNA陰性が持続している. 4週間程度の短期間のIFN投与でも著効を示す症例は少なからず存在するものと推測され, 症例に応じてより短期間のIFN治療を検討していくべきものと考えられた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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