40 巻 (1999) 4 号 p. 205-216
食道静脈瘤を伴う門脈圧充進症32例を対象にProspective Studyを行った. EISの前後でCD-USを施行し, EISのLGVへの治療効果を検討した. EIS前のLGV血流方向は88%が遠肝性であった. EIS後, LGVの遠肝性平均血流速度は有意に減少し (16.6±6.1から12.2±7. 3cm/s; P<0.015), また, 血管径は有意に狭小化した (5.0±1.6から4. 4±1. 3mm; P<0.0002). LGVの遠肝性血流速度の減少から消失まで, 血管径の狭小化から非描出までを指標に, CD-USによるEISのLGVへの治療効果を検討したところ, 84%に有効性が認められた. また, 同症例に対してEIS前後に左胃動脈造影を含む血管造影を施行し, その有効性を検討したところ88%に確認された. EISのLGVへの効果判定にCD-USは血管造影同様に有益であると考えられた.