肝臓
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治療学の変遷-肝臓とともに
織田 敏次
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2000 年 41 巻 supl2 号 p. A302-A303

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抄録

治療学も, 原因を踏まえた治療学であってほしい, 診断学がやはり先行する. 肝臓病の誤診率を一手に稼いでいた微少肝癌も, 画像としてより的確に. 肝炎ウイルスもみつかった.そのウイルス, 急性のみならず, 持続感染が慢性肝疾患の原因にもなりうる. 原因療法, 抗ウイルス剤もさることながら, 一方では宿主本来の生体防御機構, 内因性因子もまた, あらためてその存在感を.
伝統医学を支えた草根木皮もまたヒトにはよそ者, となれば, これは今日の治療学にも古くて新しい課題のはず. 未踏の海洋生物, 熱帯雨林もまた, 創薬の宝庫に…….

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© 社団法人 日本肝臓学会
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