肝臓
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後腹膜腔へ破裂した尾状葉原発肝細胞癌の1例
北條 宣幸安田 是和石橋 敏光山下 圭輔近藤 恵桐井 靖千葉 英男仁平 芳人永井 秀雄
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42 巻 (2001) 5 号 p. 268-274

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抄録

症例は64歳, 男性. 胃切除, 腹膜炎の手術と2回の手術歴あり. 平成10年8月17日上腹部痛で発症し近医に緊急入院, 貧血, ショックに対し保存的加療の後, 9月17日に当科に転院となった. 精査の結果, 尾状葉原発肝細胞癌の後腹膜腔への破裂との診断を得て, 10月8日肝尾状葉亜全摘, 血腫除去および胆嚢摘出術を施行した. 術後約2年の現在, 多発性の残肝再発を認めるものの, 化学療法を施行しつつ, 全身状態は良好に保たれている.
肝細胞癌の後腹膜腔への破裂は稀であるが, 腹腔内への破裂同様上腹部痛で発症し, ショックを呈することは留意すべきことと思われた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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