肝臓
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HBV感染の病態とIgM型HBc抗体価の相関
新妻 宏文長崎 太単 洪小島 敏明五十嵐 勇彦真野 浩上野 義之小林 光樹石井 元康下瀬川 徹
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42 巻 (2001) 8 号 p. 398-403

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抄録

IgM型HBc抗体の高感度半定量検査法であるIMx CORE-M (Abbott, USA) を用い, HBV感染の病態とIgM型HBc抗体価の相関を検討した. カットオフインデックスの平均は, B型急性肝炎 (n=41) 2.908, B型慢性肝炎急性増悪 (n=41) 0.921, HBe抗原陽性肝機能正常 (n=18) 0.184, HBe抗原陽性慢性肝炎 (n=41) 0.712, HBe抗体陽性慢性肝炎 (n=43) 0.661, HBe抗体陽性肝機能正常0.136 (n=37) であった. 急性肝炎は慢性肝炎急性増悪より有意に高いが (p<0.0001), 両者にはオーバーラップがあり, 本法のみによる完全な鑑別は不可能と考えられた. さらに, 200倍希釈血清のIgG型HBc抗体が阻止率95%以下であることも急性肝炎を示唆した. また, HBVキャリアにおいてIMx CORE-Mのカットオフインデックスが0.200以上では肝炎がある症例, 0.150未満では肝炎がない症例が大半を占めた. 本法によるB型急性肝炎診断の陽性域は, カットオフインデックス2.5以上が適当と考えられた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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