典型的な中心瘢痕を伴わない非定型的肝限局性結節性過形成 (以下FNH) に肝血管腫を合併し, 病理組織学的に liver cell dysplasia の含有を認めた1切除例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例は, 61歳女性. 平成13年4月検診時, 腹部超音波検査にて肝S6に血管腫を指摘された. その後, 腹部CT検査で肝S8に動脈相で造影効果を伴う, 1.5cm大の腫瘤を, 腹部血管造影検査においても動脈相でA8を栄養動脈とする腫瘍濃染像を認めた. また, 腹部MRI検査では, T1で low intensity, T2で high intensity を呈していた. 平成13年11月13日肝腫瘤摘出術施行. 病理組織学検査の結果, 中心部に線維化域を認めたものの非常に狭く, 典型的な中心瘢痕を伴わない非定型的なFNHと診断された.