日本顔学会誌
Online ISSN : 2188-0646
Print ISSN : 1346-8081
ISSN-L : 1346-8081
学術論文
生成顔画像を用いた安心感を与える顔の特徴の可視化と評価者年代層別の比較
伊師 華江畑中 駿平本郷 哲
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 25 巻 1 号 p. 36-46

詳細
抄録

顔の見た目がもたらす安心の印象は、対人コミュニケーションを支える重要な要素である。本研究では、データ駆動型アプローチを用いて、他者に安心感を与える顔の特徴を明らかにすることを目的とした。若年層および中高年層の2つの評価者年代層を設け、まず、コンピュータでランダムに生成された顔画像に対する主観評価実験を実施して各顔画像に対する安心感の主観評価データを収集した。次に、主観評価データと顔の形状特徴および表面特徴との関係を分析し、安心感を与える相貌特徴を評価者の年代ごとに可視化した。その結果、両評価者年代に共通して、高安心感の要因となる特徴は眼、顎、鼻翼、口に大きく表れることがわかった。また、評価者年代による相違は、眉および顔の肌の明るさに表れること等が示された。これらの知見をバーチャルキャラクターの顔デザインに応用することで、サービス利用者の安心感を高め、バーチャル空間におけるコミュニケーションの質を向上させることが期待できる。

著者関連情報
© 2025 日本顔学会
前の記事 次の記事
feedback
Top