日本火災学会論文集
Online ISSN : 1883-5600
Print ISSN : 0546-0794
総説
熱膨張性黒鉛を用いた難燃性高分子複合材料の研究開発に関わる最近の動向(その2) ポリオレフィン材を除く各種高分子材の難燃化への利用
中川 祐一
著者情報
ジャーナル フリー

66 巻 (2016) 3 号 p. 53-62

詳細
PDFをダウンロード (750K) 発行機関連絡先
抄録

本稿では,過去10 年程度の間に国内外で行われてきた,熱膨張性黒鉛の添加によるポレオレフィン材を除く各種高分子材料の効果的な難燃化に関わる最新の研究開発の動向について,特にその防火性能評価結果に照らしながら紹介した。コーンカロリメータや限界酸素指数などの燃焼性試験結果から,熱膨張性黒鉛の改質や他の難燃剤との併用による複合効果により,防火性能の著しい向上が報告された例も認められる。また,熱膨張性黒鉛の添加による難燃化の対象とされる高分子材は,近年では,ポリスチレン,ABS 樹脂,メタクリル酸メチル樹脂,シアン酸エステル樹脂,エポキシ樹脂,ニトルクゴム,ポリ乳酸,ポリ塩化ビニル,シリコンゴムなどにも拡大しており,その多様化が認められる。

著者関連情報
© 2016 日本火災学会
前の記事

閲覧履歴
feedback
Top