日本火災学会論文集
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論文
加圧煙制御における給気方式の差異が遮煙性能に与える影響に関する研究-測定面に直交する風速成分および動圧存在下での静圧についての簡易測定法の提案と検証-
岸上 昌史山口 純一沖永 誠治松山 賢松下 敬幸
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2017 年 67 巻 1 号 p. 31-38

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抄録

加圧煙制御における給気方式の差異(動圧の大小)は,遮煙性能に大きく影響を与えることが既往の実大火災実験により示されている。また,その原因として「遮煙達成のためには直交する2 方向からの押込みが必要であり,動圧が大きい場合にはどちらか一方の押込みが不足するために遮煙性能に影響を与える」という仮説が提唱されている。本研究ではこの仮説を検証すべく,2 報にわたって実験的検討を実施した。
本報では,上記仮説を検証するために必要と考えられる項目を抽出し,それらの項目が既往の手法では測定が困難であったため,実務での使用を踏まえた簡易な測定手法を新しく提案した。併せて,その測定手法についての検証実験を実施した。以下に,本報で抽出した測定項目および提案した測定手法の概要を示す。
(測定項目1)測定面における風速の直交成分
(測定手法)測定面に直交するように指向性風速計の測定方向を向けて測定する。
(測定項目2)動圧存在下で,かつ流れ方向が不明な状況における静圧成分
(測定手法)本研究で作成した静圧測定装置を必ずθ ≤ 90°となるように複数設置し,得られた測定値のうち,最大値を静圧とみなす。

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© 2017 日本火災学会
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