日本火災学会論文集
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Print ISSN : 0546-0794
論文
加圧煙制御における給気方式の差異が遮煙性能に与える影響に関する研究-実大模型を用いた常温給気実験による測定面に直交する風速成分および動圧存在下での静圧と遮煙性能との関係-
岸上 昌史山口 純一沖永 誠治松山 賢松下 敬幸
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2017 年 67 巻 1 号 p. 39-48

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抄録

既往研究で提唱された仮説を検証すべく,既往火災実験と同一の模型を用いた常温給気実験を実施し,前報で構築した測定手法を用いて,給気室と外部の静圧差,遮煙開口部の垂線面および上部面に対する直交風速成分を測定した。また,既往火災実験で得られた遮煙性能と本報での測定結果を紐付けし,両者の関係から以下のことを示した。
1)給気による上昇静圧差は,給気方式によって大きく異なり,上昇静圧差と遮煙性能はおおむね正の相関を有した。
2)遮煙開口部の上部面風速の直交成分は,給気方式によって大きく異なり,上部面風速の直交成分と遮煙性能はおおむね正の相関を有した。
3)以上のことから,遮煙には垂線面と上部面の直交する2 方向からの押込みが必要と考えられ,前述の仮説はおおむね正しいと考えられる。

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© 2017 日本火災学会
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