一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
(一社)日本家政学会第54回大会
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韓国のポジャギとキルトの比較分析
—チョカッポを中心に—
李 貞和野沢 久美子伊藤 紀之
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p. 295

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抄録
韓国のポジャギについて今まで知られていない部分を調査すると共にアメリカ等のキルトと比較して世界の染織文化の中で客観的に評価する。韓国の伝統工芸の継承復興及び生活の向上することを目的とする。‘韓国のパッチワーク ポジャギ’‘韓国女性文化の物語り’‘博物館物語り’などの文献調査と共に各種キルト展及び韓国の博物館を中心に調査する。ポジャギは日本の風呂敷に相当するものでものを隠したり包んで保護したりするもので李氏朝鮮時代に生まれ発達したものである。チョカッポはポジャギの一種で小布を接いで作るものである。現在伝わっているチョカッポの中では使われた形跡がまったく見られないものが多い。李氏朝鮮は儒教の時代で閉鎖社会だったので女性が自分を表現するために作ることを楽しむために、また接ぐ行為は『長寿』を祈る気持ち、真心を尽くしたものは福を招く媒介になると信じたのが重なりチョッカポ作りは盛んになったことを知ることができた。
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© 2002 一般社団法人 日本家政学会
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