一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
(一社)日本家政学会第55回大会
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桑の実およびきな粉の混合物によるマウスの生体機能調整作用
*崎浜 美智子上江洲 榮子
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p. 163

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抄録

【目的】実験食投与開始時点で12ヶ月齢以上のddY系雌マウスに対して経口投与した桑の実およびきな粉が学習を促進することは、すでに報告した(第49回日本家政学会九州支部大会,2002)。今回は、これら2種の混合物のマウス学習に対する影響について検討した。さらに、体重変化と血液成分についても検討したので報告する。【方法】飼料は、市販粉末飼料(日本クレアCE-2)を基準食とし桑の実(10%湿重量)またはきな粉(10%乾燥重量)およびこれらの2種を混合して投与した(各群10匹)。対照群に対しては、CE-2のみを投与した。2ヶ月間の投与期間の後に、ステップダウン型回避学習とMorris型水迷路学習をおこなった。学習実験前に体重変化を調べ、学習実験後に血液成分(総コレステロール,HDLコレステロール,血糖値,中性脂肪)についても測定した。【結果】対照群と比較して 桑の実群およびきな粉群においてステップダウン型回避学習が促進される傾向を示した。水迷路学習においても、いずれの群でも促進される傾向を示した。1~2週間後に行われた記憶テストにおいては、いずれの群においても差が認められなかった。また、対照群と比べていずれの群においても餌料1gあたりの体重増加は少なかった。さらに、総コレステロールついては、対照群と比較して桑の実および2種混合群で高値を示し有意差(p<0.05)があったが、きな粉群では低値を示し有意差がなかった。HDLコレステロールは、いずれの群においても増加傾向がみられ有意差(p<0.05)が認められた。血糖値は、いずれの群においても低下傾向がみられたが、有意差はなかった。中性脂肪は、いずれの群においても低値を示し有意差(p<0.05)が認められた。

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© 2003 一般社団法人 日本家政学会
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