一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
(一社)日本家政学会第55回大会
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鰹だしの疲労回復効果
*若林 真紀村上 仁志其田 千志穂島 圭吾山田 桂子谷本 浩之
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p. 164

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抄録

【目的】古くから伝えられている食スタイルは、体に良いからこそ自然に受け継がれてきた可能性がある。和食の基本となるだしには、有機酸、アミノ酸、ペプチドなど素材に由来する様々な物質が含まれるため、何らかの生理機能を有することが推測される。一方、鰹は高速遊泳をし続けることから、蓄積する疲労を軽減するシステムを有することが考えられる。そこで本研究では、鰹だしの疲労回復に対する影響について検討を行った。【方法】5週齢の雄性CDF-1マウスを強制歩行回転車(東北薬科大式回転車)によりあらかじめ順化し実験に用いた。順化後のマウスに運動負荷(3rpm×3時間)を行い、運動終了後、(1)鰹だし、あるいは(2)蒸留水を経口投与し、赤外線センサーにより自発運動量の測定を行い、(3)運動無負荷群との比較を行った。【結果】運動負荷後の自発運動量は蒸留水投与群において運動無負荷群の1割程度に低下した。一方、鰹だし投与群においては蒸留水投与群に比較して有意に高値を示した。またその値は、運動無負荷群の6割程度であり、明らかに鰹だしが疲労回復効果をもつことが示された。現在、他のだし素材についても検討中である。

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© 2003 一般社団法人 日本家政学会
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