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【目的】 沖縄県で伝統的に用いられてきた野菜や料理の抗酸化活性を評価するために,煮沸した食材や,伝統的食材を用いた料理の抗酸化活性について測定した。【方法】 日常的に利用されており, 購入可能な市販野菜を, 20倍量の熱湯(98℃)中にて摩砕し, さらに1時間同様な温度条件下で抽出した。また,抗酸化活性の強い食材を利用した料理を作成し, ブレンダーにて摩細し, 75%エタノールにて1時間抽出した。それぞれの抽出液の抗酸化活性をDPPH法によって測定した。【結果】 測定した32種の野菜のうち, 上位10種に属するものは、活性の高い順に,ヤエヤマカズラ>ニガナ(ホソバワダン)>パプリカ(橙)>モロヘイヤ>ヨモギ>青シソ>エンサイ>リュウキュウハンダマ>パプリカ(黄)>パプリカ(赤)であった。これらの野菜を活用したいくつかの料理においても抗酸化活性が認められた。