一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1P-14
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朝食の欠食が午前中の学習に及ぼす影響
*關戸 啓子
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キーワード: 朝食, 学習, 影響
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抄録

目的 現代の若者に欠食が多いことは,社会的にも問題視されており,さまざまな影響が指摘されている。その中で,今回は大学生を対象として,朝食を欠食することが午前中の学習にどのような影響をもたらすのか検討した。
 方法 看護大学2年の女子学生に研究の趣旨を説明し,午前の授業開始前・午前の授業終了直後に「今の心理状態」(自作の10の対をなす質問項目で,5選択肢について回答を求める形式)を記入するように依頼した。同時に,当日の朝食摂取の有無も調査した。調査は無記名で,研究協力に合意した学生のみが提出することとした。この調査は2003年5月に実施した。分析には,対をなす質問項目ごとに5点から1点を配点し,因子分析の主因子法・バリマックス回転法を用いた。
 結果 調査用紙は学生58人に配付し,53人から提出があった(回収率91.4%)。有効回答数は51であった(有効回答率96.2%)。因子分析の結果,2因子が抽出された。第1因子を「やる気に関する因子」,第2因子を「精神状態の安定に関する因子」と解釈した。
 調査当日,朝食を摂取していた学生は38人で,摂取していなかった学生は13人であった。
 午前中の授業開始前の因子得点を比較すると,朝食を摂取していない学生は,摂取している学生に比べて「やる気に関する因子」の得点が低い傾向が認められた。また,朝食を摂取していない学生は,摂取している学生に比べて「精神状態の安定に関する因子」の因子得点が有意に高く(p<0.05),いらいら感が強く集中力に欠けていることがわかった。
 午前中の授業終了直後には,朝食摂取の有無による因子得点の差は認められなかった。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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