一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1P-28
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粉粒度と製粉特性との関連
*中村 洋
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抄録

わが国の小麦は、品質で外国産小麦に劣るとされており、その品質改善が急務である。特に、高い製粉特性は小麦品種改良および品質改善の上で最も重要な品質改善項目であるので、育種における製粉性の選抜指標として、粉の平均粒度・粒度パターンと製粉性との関連について検討した。 小麦粉の硬軟質性は、粒度パターンにより、粒度パターン_I_(軟質パターン)、_II_(軟質よりの中間質パターン)、_III_(硬質よりの中間質パターン)_IV_(硬質パターン)に区分できることをここに提唱した。粉の平均粒度および粒度パターンは、製粉性と密接に関連しており、平均粒度64μm以上および粒度パターン_IV_の品種では、高い製粉特性を示した。粉の平均粒度および粒度パターンが小麦品種・系統における高製粉性の選抜指標と成りうることをここにはじめて明らかにできた。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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