一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1P-36
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染料残液の再利用を目指して作成した色材の染色色材としての効果
*岡村 好美瀬戸 房子藤田 英子深水 文代
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キーワード: 天然染料, 再利用, 浄化, 沈殿
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抄録

【目的】近年教育の現場で行われる染色では、天然色素を用いることが多い傾向が見受けられる。天然染料は合成染料に比べると高価であり、通常の条件では抽出液の保存期間も限られている。本研究は天然染料残液の再利用として、水の浄化方法を利用して色材を作成し、染色色材としての有効性を明らかにすることを目的とした。【方法】色素は植物色素(黄檗、すおう、茜、紫根、ヤマモモ、紅花、丁字)を用い、熱水により色素を抽出し、ミョウバンを加えた後に消石灰により色素を沈殿させ、濾過して沈殿物を取り出した。沈殿色材を10倍量の水に分散させて、セルロースの平織り布と共にビニールの袋に入れ、10分間揉むように染色した後、水が透明になるまで揉み洗いして風乾した。染色布の日光・摩擦・洗濯の各堅牢性から沈殿色材の染色色材としての有効性を調べ、使用できる環境を検討した。また、処理剤を変えることに因る色素への影響も調べた。【結果】植物抽出液から作成した色材は、1)黄檗、すおう、紅花、丁字、茜、紫根を材料とした色材は、冷蔵庫内で半年以上の保存が可能であること、2)色材は植物染料の堅牢性を持続すること、3)添加剤との反応おいても天然色素の性質を持続すること、4)色材は、地染め・部分染めの両方で使用が可能であること、が明らかとなった。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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